« 就職ということ | トップページ | 私(あなた)へ贈ることば »

2010年1月15日 (金)

 何がやりたいか、なんて、二十歳過ぎの青二才に答えられるわけがないのだ。四十を過ぎた今だってわからないし、たぶんその答えは死ぬまで探し続けるんだろう。そんなふうに開き直れるまで十年はかかる。
 いったん断られた会社から「空きがでた」と連絡がきたのは、秋も深まるころだった。婦人実用書の専門出版社だった。婦人実用書の専門編集者になりたかったわけではない。でも、比較的転職の多い業界だし、編集の仕事をしていれば何とかなるかもしれない。何よりも、就職活動の苦しみから逃れたかった。
 入社してわかったことは、出版社(世の中の会社)にはカラーがあって、たとえどんなに優秀な人材でも「合わない」と感じたら、採用されない、ということだ。優秀(=欲しい人材)の定義は会社によって違う、と言い換えられるだろうか。多くの出版社の新入社員が集う会で、それを実感した。自分が不採用だった会社に入社した人たちは、あまりにも同僚とは違うタイプだったから。
 就職はご縁だとよくいわれる。数え切れないほどの因子が、あるとき合致する。人と人との出会いと同じ。いずれ別れることになるとしても。

(C) Nihonbungeisha All Rights Reserved 無断転載禁止
http://www.nihonbungeisha.co.jp/

|

« 就職ということ | トップページ | 私(あなた)へ贈ることば »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/148030/47300383

この記事へのトラックバック一覧です: :

« 就職ということ | トップページ | 私(あなた)へ贈ることば »