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2010年1月 1日 (金)

鹿の爪

 寅年ですが、シカのお話です。小説などでたびたびお目にかかる「鹿爪らしい」という表現。
 広辞苑(第六版)によると、しかつめらしいに漢字の表記はなく「しかつめら・し(シカツベラシから変化した語)堅苦しく形式ばっている。もっともらしい。また、態度・表情がきまじめで緊張している」とある。古語事典によるとシカツベラシは「(1)もっともらしい。しかるべきようすである。(2)まじめぶっている。もったいぶっている」(古語辞典 新版 旺文社)で、現代語とほぼ同じ意味のようだ。「シカツ」は「然りつ」「ベラシ」は「らしい」だ(語源大辞典 東京堂出版)。
 ちなみに、この『語源大辞典』には鹿爪という漢字の表記が載っていたが、当て字だとの断り書きがあった。が、肝心の当て字の根拠は出ていなかった。Webでは、本物の鹿の爪の写真やら、モナカやら、犬のおやつやら、それ以外のいろんなものがヒットした。これが元旦の原稿かぁ。新年早々すっきりしない。
 今、私はしかめっ面。混同されがちだが、しかめっ面は「しかめた顔。渋面」しかめるは「【顰める】不快・苦痛などのために、額・顔の皮をちぢめて皺(しわ)をよせる」(広辞苑 第六版)。こっちはわかりやすいのに。

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