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2009年12月25日 (金)

あけましておめでとうございます

 いやいや、まだ年は明けていませんが。もう、年賀状は書きましたか?
 編集部にはいろいろな電話がかかってくるが、年末に増えるのが読者からの年賀状や喪中欠礼に関する質問だ。手紙の書き方、なんて本を出しているから、さまざまな個別事情を持った人たちが、自分はどう書けばいいのか、ということを尋ねてくる。
 新年のあいさつは「あけましておめでとうございます」が、いちばん無難だと思う。目上の方にも失礼ではないし、子どもにもわかりやすい。「新年」をつけると「明けまして」との重複表現になるので「新年おめでとうございます」となってしまうし。
 熟語で書くなら「謹賀新年」謹んで新年のお慶びを申し上げます、という意味だ。賀正、頌春(しょうしゅん)、寿など、一文字、二文字の賀詞は、本来は目上の人が目下の人に向けてつかうことばなので、親しい相手以外にも出すなら「謹賀新年」あるいは「恭賀新年」としておいたほうがいい。

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2009年12月18日 (金)

こにんず

 今年もあと2週間。今朝のニュースで、今年のおせち事情がとり上げられていた。去年、いちばん需要のあった価格帯が3万円台、今年はそれが1~2万円台に下がったとか。質はそのままで、大人数のものから小人数のものへと、量が減ったようだ。
 NHKのアナウンサーが「コニンズウ」と言った。?ショウニンズウじゃないんだ。たしかに大人数(オオニンズウ)の対義語はコニンズウか。少人数の対義語は多人数だし。
 辞書を引くと小人数「こ‐にんずう(コニンズとも)人数の少ないこと。少ない人数」とある(広辞苑 第六版)。このATOK(2009)で「こにんず」と打っても変換されないが、辞書の中には「こにんず」の見出ししかないものもあった(岩波 国語辞典 第四版)。
 核家族化が進んだからというが、去年から今年にかけて激減したわけでもなし。やっぱりどこの家庭も、財布のひもは固くなっているらしい。

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2009年12月11日 (金)

ごろごろ

 ごろごろはおなかだけではない。私はコンタクトレンズを使用しているので、乾燥すると目もごろごろする。
 この場合、おなかはごろごろ「いう」し、目はごろごろ「する」。どちらもしゃべらないけれど、おなかからはきっと、実際に音が発生するからか。
 おなかからはいろんな音が出る。強靱な私の腸も、たまには「ぴーぴー」と鳴く。このあいだ同僚が「しゃーしゃー」といっていた。胃は「グゥー」とか「きゅるるる」と鳴る。そう、腸は「鳴く(泣く?)」だし、胃は「鳴る」のだ。ヒトは臓器にも、キャラがあるんだね。

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2009年12月 4日 (金)

おなかが痛い

 たとえばおなかの痛みを、どう表現しますか?
 鋭い痛み、激痛、鈍痛、しくしく、ごろごろ、差し込み。日本語は形容詞プラス名詞、熟語、擬態語など、表現方法がたくさんあって便利だ。
 けれどこういう、他人には理解できないはずの感覚に関することばは、どうやって共有されてきたのだろう。あなたのキリキリとわたしのキリキリは違うかもしれないのに。子どものころ、おなかが痛いと言うと、どう痛いのか尋ねられた。で、子供心に懸命に考えて、しっくりくることばを選んだ(んだと思う)。ヒトの学習能力って、すごい。
 すごく痛いかと問われて違うと答えると、私の母親は必ずこう聞いた「にやにやする?」おなかの痛みをにやにやと表現するのは、うちの家族だけに違いない。

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