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2006年4月28日 (金)

野菜の名前

 料理の本の表記では、道具や素材名をどうするか、一定の決めごとをつくる。魚介類を漢字にするかカタカナにするか、野菜や調味料はどこまで漢字にするか、など。常用漢字を基準にすると、「鍋」にはできないし、たとえ交ぜ書きを嫌っても「ほうれん草」は一般的だ。
 これらをどうするか。ほかの約束ごとと同様、本ごとに決めている。ダイコンは漢字だけど、ニンジンはひらがな。これくらいはすぐに決まるのだが、あとは本のイメージや読者層などで勝手に決めるしかない。野菜も、外来のものはカタカナ、日本のものはひらがな、にしようと考えるのだが、明治以降に入ってきたものと平安時代からあるものとを一緒にするのもどうかと思う。
 また、中国を通して入ってきたものには漢字が当てられているので、日本語としての音がつくものが多い。ハクサイやナスはそれぞれ、「白菜(パイツァイ)」「茄子(チェズ)」という漢字を読んだものだと思われるので、元の音が生きているトマトやキャベツとは違う。
 こう考えると、日本古来のものがじつに少ないことに気づく。突きつめて考えれば、日本語だと思いこんでいる言葉にも、外国由来のものがたくさんあるのだろう。

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